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果てない空の向こう側【ARS】

第4章 二男・翔(商社勤務)

翔「上手いな、村上。」


村上はコテで生地の形を整えると、鉄板の空いてるスペースでモダン焼きのそばを焼きだした。


村「そら子供の頃からやってるからな。目ぇつむっててもできるわ。」


村上は鮮やかな手つきで生地を返した。


大将「櫻井君、こいつの血管にはソースが流れてるんや!」


大将は、またもやガハハと笑った。


そうこうしているうちに、生地が焼き上がった。


村「ほな、仕上げしよか。」


村上は、生地にソースを塗ると鉄板から1mほど離れた。


手にマヨネーズの容器を取って振りかぶったと思うと、華麗な動きでお好み焼きにマヨネーズを飛ばして振りかけた。


翔「すげぇ、村上、すげぇ!」


俺は村上のマヨネーズ飛ばしに感動した。

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