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果てない空の向こう側【ARS】

第4章 二男・翔(商社勤務)

村「さぁ出来たで。食べや。」


村上の焼いたお好み焼きは、ふんわりしてて口の中でほろりとほどける絶妙な焼き加減だった。


翔「うまっ!」


母「おいしいねぇ!」


大阪のお好み焼きは、鰹節が削り節だから、ソースの上で鰹節が踊っていた。


俺と母さんは、村上が焼いたお好み焼きを夢中で食べた。


翔「うまかった! ごちそうさまでした!」


俺と母さんは、お好み焼きを完食した。


翔「村上、お前こんなにお好み焼き焼くの上手いのに、会社勤めなんかやってていいのか?」


村「店継がへんのか…ってことか?」


村上は、ちらっと厨房にいるご両親を振り返って見た。


村「櫻井君、内緒やで。俺、将来ベトナムでお好み焼き屋やるつもりなんや。」

翔「え、ベトナムで!?」

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