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果てない空の向こう側【ARS】

第5章 三男・雅紀(中華料理店コック)

母「次はホームセンターお願いね。」


雅「りょーかい。」


ホームセンターまでまた車で10分ほど。


母さんはずんずんと店の中へと進む。


俺はカゴを手に母さんのあとを歩く。


母「そうそう、蚊取り線香も切らしてたのよ。」


俺が持つカゴにお得用蚊取り線香を入れる。


母「あと、柔軟剤と石鹸も。」


母さんは次々とカゴに物を入れていく。


俺の腕は、カゴの重みで痛くなってきたので、反対の手に持ちかえる。


母「トイレットペーパーも!」


母さんが12ロールのトイレットペーパーを俺に渡した。


俺は片手にカゴ、片手にトイレットペーパーを提げて歩いた。


カゴがほぼ満杯になり、レジに並んだ。


もうすぐ俺たちの番というとき、母さんが叫んだ。


母「換気扇フィルター忘れた!」

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