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果てない空の向こう側【ARS】

第5章 三男・雅紀(中華料理店コック)

雅「何だよ、換気扇フィルター買いに来たんじゃなかったのかよ。」


母さんは走って換気扇フィルターを取りに行った。


ギリギリ順番がまわって来る前に母さんは戻って来た。


雅「もう、しっかりしてよね!」


母「ごめん、ごめん!」


母さんはお金を払ってポイントカードにスタンプを押してもらった。


家に向かって車を走らせると、何やら母さんが窓の外を指さした。


母「雅紀、あそこ寄って行こうよ。」


指さす先は、シアトル系のコーヒーショップ。


母「先週オープンしたんだよ。母さん、行ってみたいんだけど、ひとりじゃ不安で。」


雅「ん、いいよ。」


俺はコーヒーショップの駐車場へと車を向けた。

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