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果てない空の向こう側【ARS】

第5章 三男・雅紀(中華料理店コック)

いつまでも、母さんに便利屋のように都合よく小間使いされて。


もううんざりだ。


今夜はミッチャンとホテル行ってイチャイチャするって決めてたのに。


昆布飴のおかげで台無しだ。


俺の行き場のないじゃじゃ丸のエネルギーをどうしてくれるんだ。


もう母さんの面倒なんか見ない。


金輪際、絶対に面倒は見ない。


俺はそう決めて風呂を出た。


すると、トイレの前で母さんと智兄が何かやってる。


雅「何してんのさ。」


母「雅紀、いいところに来た!トイレの電球が切れたんだよ。」


トイレをのぞくと、智兄が便座の上に上って天井に腕を伸ばしていた。

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