テキストサイズ

果てない空の向こう側【ARS】

第6章 五男・潤(美容師)

お客様をカウンターに案内して、お会計をした。


お客様は、かわいいキャラクターのがま口からお金を出して支払いをした。


潤「明日、うまくいくといいね。」


俺がそう言うと、お客様ははにかんだ。


素敵な笑顔だった。


お客様は、ぴょこんと頭を下げると店から出ていった。


俺はお客様を見送ると、次のお客様をシャンプー台に案内した。


サロンには、途切れることなくお客様が来店された。


次々とお客様のシャンプーをし、ブローをし、カラーの薬剤を混ぜて、ロッドを巻き、床をはいた。


今日も目まぐるしい一日が過ぎていった。


閉店の時間になり、看板の電気を落としてブラインドを閉めた。


使用済みのタオルを回収していたら、山口さんが俺の肩をポンと叩いた。


山「五十嵐、セーラー服の彼女のブロー、まあまあよかったんじゃない?」


山口さんが、ニッコリ笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ