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果てない空の向こう側【ARS】

第6章 五男・潤(美容師)

潤「ただいま…。」


帰宅すると、母さんがリビングのソファでうたた寝していた。


仕事が忙しかったのだろうか。


ソファにもたれたまま、テレビもつけっぱなしで寝ている。


母さん、白髪増えたな。


もう長い間、染めてないんだな。


母「ん、潤、帰ってたの?」


母さんが俺の気配で目を覚ました。


母「いけない、お風呂はいらなくちゃ。」


母さんは時計を見て言った。


潤「母さん、髪染めてあげるよ。」


母「え、何? こんなに遅くから?」


母さんは驚いている。


そりゃそうだな。


こんな夜遅くから、白髪染めなんて。


潤「いいからいいから。母さん明日休みだろ? カラーの買い置きあったよね。」

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