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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第1章 Lost virgin


 坂内部長がどれくらいで出てくるか分からないのに、既に服を脱いでしまったアタシは、恥ずかしくなってベッドに潜り込む。浴室から、"カタン"と言う音が聞こえ、床を叩き付けるお湯の音が止まると、暫くして浴室の扉が開いて閉まる音がした。カーペットを踏締める音が近付き、背後のマットレスが沈む。

 「森脇さん?」

 そう言って坂内部長が、アタシの顔を覗き込んだ。頭にはバスタオルが掛けられ。普段、上げられている髪が、濡れて顔に掛かっていて。それが色っぽくて、ドキドキと胸が高鳴った。

 「あ……アタシもシャワーを浴びて来ますっ!!」

 ドキドキしているのを悟られたくなくて、アタシは慌てて身を起こすと、ベッドから降りようとした。けれど、坂内部長に腕を捉えられ、ベッドに押し倒されてしまった。

 「いいよ。浴びなくて。君の香りが消えてしまうから……」

 坂内部長はそう言って、アタシを上から見降ろす。

 「でも……。汗もかいたし……」

 「大丈夫だよ。さっき僕の舌で舐めて綺麗にしてあげたでしょう?」

 そう言って細められた坂内部長の目は、いつもの優しい部長の目ではなくて。ギラギラした男の人の目をしていた。アタシは今から、この人に食べられてしまうんだ。そう思うと、喉がゴクリと鳴ってしまった。

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