
おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)
第4章 In his arms
それから、時間の許す限り、アタシ達は抱き合い、肌を擦り合わせ快楽を分け合った。幸せな時間を過ごせば過ごす程、別れの時間が辛くて。家の近くまで送って貰ったのだけど、中々、門を越える事が出来なくて。近くの公園で、もう少しだけ話をしようかと言う事になった。そうやって引き延ばしても、結局はお互いの場所に帰らなくてはならないのに。それは分かっているけれど、今、この瞬間が全ての様な気がしてしまうのだ。
公園の奥まった所にあるベンチで、龍弥さんの脚の間に座らせられ、後ろから抱き締められると、背中が温かくて心地好い。肩に乗せられた龍弥さんの頭の重みに幸せを感じる。
時々、話の合間に龍弥さんが、アタシの項や耳にチュッと口付けて。戯れの軽いキスなのに、アタシの胸はドキドキと高鳴り、アソコがキュンとしてしまうのだ。
こんな所で欲情するなんて、なんていやらしい女になってしまったんだろう。でも、龍弥さんに触れて欲しくて。アタシはお腹に回されていた龍弥さんの手を取ると、自分の胸にそれを押し当てた。
「ふふっ。ドキドキしてるね?」
耳元で龍弥さんが、笑いながら囁く様にそう言うと、アタシの胸のドキドキは更に加速する。
