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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第5章 皆に秘密のラブラブ出張


 その後、一緒に食事をし、数日後に控えた出張の事について打ち合わせる。二泊三日の出張。仕事ではあるけれど、二人で遠い所に行けるなんて、ちょっとした旅行みたいで、ドキドキする。勿論、仕事はちゃんとこなすつもりだけど。夜は一緒に居られるのかな、なんて思うとドキドキせずにはいられないよね。

 「遊びじゃなんだよ?」と窘められて、シュンとしてしまったのだけれど、「実は僕も楽しみにしてるんだよね」と言って龍弥さんに手を握られて、ホッとした。そして、「朝まで一緒に居ようね」と言われ、ドキドキが最高潮に達してしまったアタシの顔は、きっと真っ赤で。恥ずかしくなって俯くと、「嫌なの?」と龍弥さんが、アタシの顔を覗き込む。

 「嫌じゃなくて……。その……恥ずかしくて……」

 「恥ずかしい? ひょっとして、エッチな事でも考えちゃった?」

 「ち……違います。恥ずかしいのは、顔が赤いからで……」

 「何で顔が赤くなったの? 何を想像したのかな?」

 ううっ。時々、龍弥さんはこうして意地悪になる。アタシの反応を見て楽しんでいるんだ。悔しいなと思うけれど、元々口下手なアタシでは、太刀打ち出来なくて。アタシは更に顔を赤く染め、俯いてしまうのだった。

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