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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第5章 皆に秘密のラブラブ出張


 「えっ?」と思って顔を上げると、車掌がこちらに向かって歩いて来るのが見える。誰かがアタシ達の事を車掌に伝えたのだろうか。身体に緊張が走り、胸がドキドキしてしまう。

 しかし、車掌は注意をしに来た訳ではなく、車内改札に来ただけの様だった。車掌は、アタシ達の脇を通り過ぎ、二つ後ろの席の乗客に声を掛ける。

 アタシと龍弥さんは顔を見合わせ、お互いにホッとした表情を見ると、クスクスと笑い合った。そして龍弥さんは、「冒険はここまでにしておこうね」と言うと、アタシのエッチなお露で濡れた手をハンカチを取り出して拭う。

 ちょっと物足りなかったけど、流石に公共の場で身体を繋げたいと思う程の度胸は、アタシにはない。そんな事をして、捕まったりしたら、龍弥さんが困るもの。それに、龍弥さんが、夜に沢山愛し合おうと言ってくれたから、アタシは身体の火照りを我慢する事にした。

 新幹線は名古屋を過ぎ、京都を経て、新大阪の駅に到着する。

 アタシ達は地下鉄に乗り換えて、梅田駅で下車すると予約をしているホテルでチェック・インを済ませ、必要な荷物だけを持ち、再び大阪の街へと繰り出した。打ち合わせは午後一時からなので、簡単に昼食を摂り取引先に向かう事にした。

 

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