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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第5章 皆に秘密のラブラブ出張


 打ち合わせを三件済ませ、夕方ホテルへと戻る。会社が宿泊先の予約を入れてくれたので、部屋は別々だ。龍弥さんが会社へ電話を入れ、高槻室長と話している間に、アタシは自分の部屋で報告書を纏め、メールでデータを送信すると、今日の業務は完了となった。

 (汗掻いたし、ちょっとシャワーを浴びようかな……)

 そう思って服を脱いでいると、部屋のチャイムが鳴った。龍弥さんかなと思い、簡単にシャツで身体を隠してドアを開けると、予想通り龍弥さんだった。

 「ごめん、着替え中だった?」

 「えっと、シャワーでも浴びようかなって……」

 「そっか。じゃあ、出直して来ようかな? それとも部屋で待たせてくれる?」

 「あ、はい。どうぞ、入って下さい」

 アタシはそう言ってドアガードを外すと、龍弥さんを中に招き入れる。龍弥さんは部屋に入るなり、アタシを抱き締めると、「ちょっと不用心だよ。僕じゃなかったらどうするの?」と言って、合わせただけのシャツの前身頃を開き、鎖骨に口付けを落とした。

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