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おもちゃのCHU-CHU-CHU★(坂内龍弥 ルート)

第5章 皆に秘密のラブラブ出張


 (でも、「大人の女」って感じだよね?)

 鏡の前で、ワンピースの裾を摘まんで持ち上げて見る。腿の部分は繊細なレースで縁取られており、ゴムの部分を金具で挟んでガーターベルトで吊ってある。ストッキングが途切れている部分は素肌で、その上はショーツのみ。このショーツはブラジャーとガーターベルトとお揃いなのだが、デルタゾーンを隠す部分が結構小さい。お手入れしていないとはみ出してしまいそうなくらいだ。まあ、アタシはその部分の体毛は、少ないので大丈夫だったけれど。

 ウチの商品だけあって、デザインは可愛らしくても、穿いてみるとエッチな感じになるんだな。これって、平川さんがデザインしたのだろうか。デザインする時って、皆さん、何を考えてデザインしているんだろう。アタシもこれから、商品企画にもっと携わっていく事になるし、色々と研究しないといけないな、なんて鏡を見ながらそう思った。

 「いっけない! 早くメイクしなくちゃ! 龍弥さんを待たせちゃう!!」
 
 アタシは、コスメポーチを取り出すと、椅子に座ってメイクを始める。最初は上手く出来なかったけれど、山岡さんの指導のお陰で、自分一人でも、一定の仕上がりになるくらいには、成長出来ていた。

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