無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　「ふふっ。これはね、ある趣味のある人向けのオモチャでね……」

　そう言って龍弥さんは、妖しい笑みを浮かべながら、アタシに説明を始めた。

　龍弥さんの話では、このオモチャ達は通常のリモコンではなく、スマートフォンのアプリで動かせる物だと言う。世の中には、色んな性癖の人がいて。好きな人と愛を育む為のエッチをするのが好きな人。誰でもいいから欲求を満たす為にエッチをしたい人。好きな人が他人に寝取られているのを見るのが好きな人。スリリングなエッチに興奮を覚える人。色んな人に同時にエッチな事をされたい人、したい人。まだまだ、色々とあるだろう。

　その中でも、このオモチャはスリリングな刺激を求める人の為に開発されたのだと言う。オモチャ本体には、シリアルナンバーが打たれているのだが、アプリをダウンロードし、そのシリアルナンバーを入力する事で、オモチャを動かせる事になる仕組みなのだが、これをネットで公開した場合、知らない人がダウンロードしてそのシリアルナンバーを打ち込めば、その知らない人が操作出来てしまうと言うのだ。

　「でも、そんな事をしても、誰がオモチャを装着しているかなんて、分からないじゃないですか？」

　「そうだね。でも、それを公開する人って、されたいワケだから、自分が「どこでどんな格好をしている」事まで、公開するんじゃないのかな？」