君が教えてくれたこと。
第2章 初めての感情。
夕緋side
昨日の夜のことは今でも鮮明に覚えている。
あいつが、美夜が襲われているのを見た瞬間、封印していた俺の中の獣が簡単に鍵を弾きとばし、出てきちまった。
もう二度と出てこないように、昨日弾けとんだ箱の鍵は何とかつけ直した。
今までよりも厳重に_____。
きっと大丈夫_____。
今日は普段より早く起きた。
ちょっと早いが、準備して学校行くか……。
俺は家を出た。
学校につくと武井先生がニコリ。と笑って
「いいところにいた。あなたの世話係誰がいいかしら。」
まるで俺が動物かのような言い方だ。
「世話…係?」
俺が聞き返すと武井先生はニヤニヤしながら
「そう。立候補者を聞くと全員手を挙げかねないじゃない?だからこっそり夕緋君に決めてもらおう♪と思って。」
確かにこっちの方が楽だな……。
そんなことを考えていると
「空星…美夜。」
俺はその名前を自然に呟いてしまっていた。
武井先生はなにか珍しいものを見るような顔で
「空星美夜さんね♡わかったわ。任せてちょうだい♡」
と興奮気味に言う。
「いや、今のは違く…て。」
武井先生は俺の話しを一切聞かず、そそくさと職員室に行ってしまった。
……やっちまったぁ…。
俺ははぁ。と肩を落とし、その足で裏庭に出た。
「空星…美夜、か。」
あいつといると俺が俺じゃないみたいだ。
俺は空を見上げて、ボーっとする。
しばらく経ち、また教室に戻った_____。
俺が教室に入ると女どもが寄ってくる。
めんどくせぇ…。
歩けやしない。
ふと、窓側を見ると美夜がいる。
いつものように何処か悲しそうに笑う美夜。
昨日の夜のことをまた思い出す。
美夜を見た瞬間弾けとんだ鍵、美夜の悲しそうな顔_____。
ホームルームが始まると女どもは自分の席に戻り、俺は机に伏せる。
「夕緋君。昨日は助けてくれてありがとう。世話係になった美夜です。何でも聞いて。」
美夜が小声で言ってくる。
その声は優しくて暖かかった_____。
昨日の夜のことは今でも鮮明に覚えている。
あいつが、美夜が襲われているのを見た瞬間、封印していた俺の中の獣が簡単に鍵を弾きとばし、出てきちまった。
もう二度と出てこないように、昨日弾けとんだ箱の鍵は何とかつけ直した。
今までよりも厳重に_____。
きっと大丈夫_____。
今日は普段より早く起きた。
ちょっと早いが、準備して学校行くか……。
俺は家を出た。
学校につくと武井先生がニコリ。と笑って
「いいところにいた。あなたの世話係誰がいいかしら。」
まるで俺が動物かのような言い方だ。
「世話…係?」
俺が聞き返すと武井先生はニヤニヤしながら
「そう。立候補者を聞くと全員手を挙げかねないじゃない?だからこっそり夕緋君に決めてもらおう♪と思って。」
確かにこっちの方が楽だな……。
そんなことを考えていると
「空星…美夜。」
俺はその名前を自然に呟いてしまっていた。
武井先生はなにか珍しいものを見るような顔で
「空星美夜さんね♡わかったわ。任せてちょうだい♡」
と興奮気味に言う。
「いや、今のは違く…て。」
武井先生は俺の話しを一切聞かず、そそくさと職員室に行ってしまった。
……やっちまったぁ…。
俺ははぁ。と肩を落とし、その足で裏庭に出た。
「空星…美夜、か。」
あいつといると俺が俺じゃないみたいだ。
俺は空を見上げて、ボーっとする。
しばらく経ち、また教室に戻った_____。
俺が教室に入ると女どもが寄ってくる。
めんどくせぇ…。
歩けやしない。
ふと、窓側を見ると美夜がいる。
いつものように何処か悲しそうに笑う美夜。
昨日の夜のことをまた思い出す。
美夜を見た瞬間弾けとんだ鍵、美夜の悲しそうな顔_____。
ホームルームが始まると女どもは自分の席に戻り、俺は机に伏せる。
「夕緋君。昨日は助けてくれてありがとう。世話係になった美夜です。何でも聞いて。」
美夜が小声で言ってくる。
その声は優しくて暖かかった_____。