君が教えてくれたこと。
第2章 初めての感情。
初めての感情。
美夜side
あれから何日が過ぎたのだろう。
あの校内案内の時の夕緋君の顔……。
何処か笑っているような、そんな顔。
その表情は私の脳裏に焼き付き、離れない_____。
私はいつものように学校へ行く。
夕緋は相変わらず机に伏せている。
周りの女の子は何の反応もしない夕緋に飽きたのだろうか。
もうすっかり周りにはいなくなっていた_____。
私が席に座ろうとした時。
「美夜!」
私を呼ぶ声が聞こえた。
何処かで聞いたことのある優しく、爽やかな声。
その声の持ち主は前の扉からこっちを見て手を振ってくる。
……あの人かな?
私は小走りで駆け寄る。
「おぉー。やっぱり美夜姉だー。」
その男は嬉しそうに笑う。
……美夜姉?
「しゅーちゃん?!」
私は驚いたようにして笑顔で聞く。
「そーだよ!俺もこの学校に入学したんだ!」
(工藤柊一 高校生1年生 15歳
美夜の2つ下の従兄弟で最近まで東京に住んでいた。)
「わぁ。おめでとう!…ってよりさっき呼び捨てだったでしょー。」
私は柊一の頬をつねりながら言う。
「いてて。もー高校生だよ?そろそろちゃんと名前で呼ぼうよ。」
柊一はほっぺを擦りながら言う。
まぁたしかに、そろそろ恥ずかしいかな?
「わかったよ。しゅう。もーすぐホームルームだからまたね。」
そう言うと私は席についた。
すると、前の席の朝美が
「何。あのイケメン1年坊。」
と少し驚きながら聞いてくる。
「しゅーちゃん!私の従兄弟で小さい頃はよく面倒を見てあげてたんだぁ。」
私は懐かしみながら答える。
「へぇ……。」
朝美は表情を変えずに前を向いた。
いやぁ。それにしてもかっこよくなったなぁ…。
会うのは3年ぶりっくらいかな?
あんな小さかったのにもう高校生か……。
私は少し寂しく感じた……。
美夜side
あれから何日が過ぎたのだろう。
あの校内案内の時の夕緋君の顔……。
何処か笑っているような、そんな顔。
その表情は私の脳裏に焼き付き、離れない_____。
私はいつものように学校へ行く。
夕緋は相変わらず机に伏せている。
周りの女の子は何の反応もしない夕緋に飽きたのだろうか。
もうすっかり周りにはいなくなっていた_____。
私が席に座ろうとした時。
「美夜!」
私を呼ぶ声が聞こえた。
何処かで聞いたことのある優しく、爽やかな声。
その声の持ち主は前の扉からこっちを見て手を振ってくる。
……あの人かな?
私は小走りで駆け寄る。
「おぉー。やっぱり美夜姉だー。」
その男は嬉しそうに笑う。
……美夜姉?
「しゅーちゃん?!」
私は驚いたようにして笑顔で聞く。
「そーだよ!俺もこの学校に入学したんだ!」
(工藤柊一 高校生1年生 15歳
美夜の2つ下の従兄弟で最近まで東京に住んでいた。)
「わぁ。おめでとう!…ってよりさっき呼び捨てだったでしょー。」
私は柊一の頬をつねりながら言う。
「いてて。もー高校生だよ?そろそろちゃんと名前で呼ぼうよ。」
柊一はほっぺを擦りながら言う。
まぁたしかに、そろそろ恥ずかしいかな?
「わかったよ。しゅう。もーすぐホームルームだからまたね。」
そう言うと私は席についた。
すると、前の席の朝美が
「何。あのイケメン1年坊。」
と少し驚きながら聞いてくる。
「しゅーちゃん!私の従兄弟で小さい頃はよく面倒を見てあげてたんだぁ。」
私は懐かしみながら答える。
「へぇ……。」
朝美は表情を変えずに前を向いた。
いやぁ。それにしてもかっこよくなったなぁ…。
会うのは3年ぶりっくらいかな?
あんな小さかったのにもう高校生か……。
私は少し寂しく感じた……。