君が教えてくれたこと。
第2章 初めての感情。
夕緋side
あれから何日がたったのだろうか。
校内案内のあの日、美夜が言ったあの言葉。
俺は俺…か。
初めて1人の人間として認めてもらえたと思えた瞬間だった。
嬉しかった。
その言葉は俺の頭から離れることはなかった____。
俺はいつものように学校へ行く。
それからいつものように机に伏せる。
最近は女どもも俺が反応しないのに飽きたのか、近寄ってこなくなった。
俺としては嬉しいんだけど、このキャラが根付いてしまって、いつまで経っても美夜に話しかけられないのが現実。(笑)
そんなことを考えながら1人で呆れていると
「美夜!」
とアイツを呼ぶ声が聞こえた。
男の声……。
ズキン_____。
と心が締め付けられる。
今の声、誰だ。
誰かを知ろうとするとまた胸が締め付けられる。
見たくないけど知りたいなんて変な話だな。
「しゅーちゃん?!」
美夜が驚いたように大きく声をあげる。
……は?しゅーちゃん?
そのしゅーちゃんとやらも、美夜のことを美夜姉と呼んでいる。
どうやら従兄弟だそうだ。
ホッ。として俺は胸をなで下ろす。
……なに安心してんだよ。俺。
でも従兄弟だと分かっていても仲良くしているのを見ると腹が立つ。
このイライラはなんだ?
この気持ちはなんなんだ?
俺には知らない感情が一気に芽生えてくる。
いつ溢れ出してしまうかもわからないほどの知らない感情が_____。
あれから何日がたったのだろうか。
校内案内のあの日、美夜が言ったあの言葉。
俺は俺…か。
初めて1人の人間として認めてもらえたと思えた瞬間だった。
嬉しかった。
その言葉は俺の頭から離れることはなかった____。
俺はいつものように学校へ行く。
それからいつものように机に伏せる。
最近は女どもも俺が反応しないのに飽きたのか、近寄ってこなくなった。
俺としては嬉しいんだけど、このキャラが根付いてしまって、いつまで経っても美夜に話しかけられないのが現実。(笑)
そんなことを考えながら1人で呆れていると
「美夜!」
とアイツを呼ぶ声が聞こえた。
男の声……。
ズキン_____。
と心が締め付けられる。
今の声、誰だ。
誰かを知ろうとするとまた胸が締め付けられる。
見たくないけど知りたいなんて変な話だな。
「しゅーちゃん?!」
美夜が驚いたように大きく声をあげる。
……は?しゅーちゃん?
そのしゅーちゃんとやらも、美夜のことを美夜姉と呼んでいる。
どうやら従兄弟だそうだ。
ホッ。として俺は胸をなで下ろす。
……なに安心してんだよ。俺。
でも従兄弟だと分かっていても仲良くしているのを見ると腹が立つ。
このイライラはなんだ?
この気持ちはなんなんだ?
俺には知らない感情が一気に芽生えてくる。
いつ溢れ出してしまうかもわからないほどの知らない感情が_____。