君が教えてくれたこと。
第2章 初めての感情。
授業が終わったのも気づかず、俺はずっと寝ていたらしい。
日が沈みかけていて、あたりはオレンジ色に染まっていた。
もうこんな時間か……。
俺はカバンを持って昇降口に向かう。
すると柊一と美夜が2人でいるのが見えた。
「まだ帰ってなかったの?」
「美夜を待ってたんだよ。さぁ帰ろ。」
そう言うと柊一と美夜が一緒に帰っていく。
異常に腹が立った。
俺はイライラしながら家へ帰る_____。
それからと言うものの毎日のように柊一と美夜は、登下校を一緒にしていた。
美夜は気付いてないが、柊一が美夜のこと好きなのはバレバレだ。
それを思うとより腹が立つ。
ある日、柊一と美夜は一緒に登校をしてこなかった。
諦めたのか、飽きたのか、美夜が断ったとか?
俺の頭には俺が得する理由しか浮かばない。
何喜んでんだ。俺。
そんなことを考えてると美夜が朝美と話している声が聞こえる。
「なんだ。今日は1人か。もしや飽きられたかぁ?」
「今日は熱出しちゃったらしくて…。」
美夜は心配そうに言う。
……好きだから心配してんのか?
それとも従兄弟だからか?
そんなことを考えていると授業が始まる。
俺はいつも通り眠りについた_____。
6校時が終わり、隣を見ると美夜が異様にソワソワしながら時計に目を向けている。
そして、ホームルームが終わると美夜がすごい勢いで教室を出ていく。
なに、あいつ。
俺は不審に思い、朝美に聞いてみる。
「あいつどうしたんだ。」
俺が話しかけると
「あんたの声聞くの初めてだわ。」
と驚きながらも少し馬鹿にするように言う。
「いいから、あいつは。」
俺が冷たく言い放つと朝美が説明をしてくれた。
「ってことだから、じゃ、私帰るね。」
と言い朝美は帰っていく。
朝美が言うには、なんでも柊一は一人暮らしで、看病する人がいないから御見舞に行くらしい。
……一人暮らし。御見舞。
柊一は美夜のことが好きで。美夜はそれに気づいていない。
……やばい。
俺は勢いよく教室を出て、朝美の後を追いかけていった_____。
日が沈みかけていて、あたりはオレンジ色に染まっていた。
もうこんな時間か……。
俺はカバンを持って昇降口に向かう。
すると柊一と美夜が2人でいるのが見えた。
「まだ帰ってなかったの?」
「美夜を待ってたんだよ。さぁ帰ろ。」
そう言うと柊一と美夜が一緒に帰っていく。
異常に腹が立った。
俺はイライラしながら家へ帰る_____。
それからと言うものの毎日のように柊一と美夜は、登下校を一緒にしていた。
美夜は気付いてないが、柊一が美夜のこと好きなのはバレバレだ。
それを思うとより腹が立つ。
ある日、柊一と美夜は一緒に登校をしてこなかった。
諦めたのか、飽きたのか、美夜が断ったとか?
俺の頭には俺が得する理由しか浮かばない。
何喜んでんだ。俺。
そんなことを考えてると美夜が朝美と話している声が聞こえる。
「なんだ。今日は1人か。もしや飽きられたかぁ?」
「今日は熱出しちゃったらしくて…。」
美夜は心配そうに言う。
……好きだから心配してんのか?
それとも従兄弟だからか?
そんなことを考えていると授業が始まる。
俺はいつも通り眠りについた_____。
6校時が終わり、隣を見ると美夜が異様にソワソワしながら時計に目を向けている。
そして、ホームルームが終わると美夜がすごい勢いで教室を出ていく。
なに、あいつ。
俺は不審に思い、朝美に聞いてみる。
「あいつどうしたんだ。」
俺が話しかけると
「あんたの声聞くの初めてだわ。」
と驚きながらも少し馬鹿にするように言う。
「いいから、あいつは。」
俺が冷たく言い放つと朝美が説明をしてくれた。
「ってことだから、じゃ、私帰るね。」
と言い朝美は帰っていく。
朝美が言うには、なんでも柊一は一人暮らしで、看病する人がいないから御見舞に行くらしい。
……一人暮らし。御見舞。
柊一は美夜のことが好きで。美夜はそれに気づいていない。
……やばい。
俺は勢いよく教室を出て、朝美の後を追いかけていった_____。