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君が教えてくれたこと。

第2章 初めての感情。

学校が終わり、私は朝美と一緒に帰っていた。
「3年生初日から厄日とかついてないなぁ。」
私ははぁ。とため息をつく。
それを見て朝美は
「いーじゃん。夕緋君と席隣になれたんだし。」
と言って笑う。
「だからそれがダメなのぉ!私は恋愛なんて興味無いのに初日から女の子達の反感をかったよ。」
「ははは!まぁ頑張りなって!」
朝美は気を落とす私の肩をポンと叩いた。
そんな話をしながら歩き、
「じゃ。またね!」
朝美と私は別れ、家に帰った。
リビングに入るとソファに気を失ったかのように倒れる。
なんかいろんな意味で疲れたなぁ。
新しいクラスで気は使うし、夕緋君の席が私の隣で女の子の視線が怖いし。
でも朝美が同じクラスで良かったぁ。
それだけが救いだったな。
よし!切り替えてバイト頑張るか!
私は勢い良く起き、素早くアルバイトの準備をして家を出た。
歩いて20分くらいのバイト先の和菓子屋に着くと、すぐに着替えて笑顔で仕事をこなす______。
夜の10時にやっとバイトが終わり夜道を一人歩いていると。
「ねぇ。君1人?遊ばない?」
よくされる酔っ払いのナンパ遊びだ。
「ごめんなさい。夜遊びはしな……」
そう言いながら振り向くとそこにいたのは柄の悪い男の人達だった。
「少しだけ。ね?」
男達は私の手を掴む。
「やめてください。」
私は手を振り払い必死に逃げる。
自分でもわからない道を右に左に曲がり逃げ回った。
だが、男達の速さに勝てる訳もなく捕まってしまった。
嫌だ。誰か助けて_____。
その時_______。

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