君がいるから~Sweet Life~
第7章 i
「ただ、勢いで結婚するなら続かないよ
…アイツの給料じゃ、まだまだはっきり言って無理だ」
「でしょ!?」
おばさんが、ほら!と言わんばかりに身を乗り出した
「でも、本当に考えて決めたなら、彼女だって働くなりして協力するだろ」
うん、で、何で俺を見てるわけ?
「俺と智は、お互い自立してるんだ
どっちかに頼るようじゃ、ダメなんだよ」
「翔?」
おばさん、不思議そうな顔してる
「つまりさ、修達も俺達みたいな関係なら上手く行くって事」
分かったんだか、分からないんだか
…いや、俺も良く分かってない
ドヤ顔なのは翔ちゃんだけ
「あんたは本当、昔から良く分からないわ…」
はあーっとおばさんが大きなため息をついた
「え、何で!」
翔ちゃんがびっくりした声を上げる
「つまりさ、自立してればどっちかに負担が掛かるとかないんだから、お互いが譲り合えるし、相手の事を思いやれるんだよ」
「うーんと…」
分かるような分からないような