君がいるから~Sweet Life~
第8章 f
俺はスパートを掛けるように、激しく智の中を蹂躙した
智の体もそれに合わせてガクガクと揺さぶられる
ドクン、と心臓が大きく波打った瞬間
俺は智の中に熱を吐き出した
間を置かずに、智自身を強く扱き
「あああ…っ翔ちゃ…っ」
…智もまた、俺の手を熱く濡らした
気怠い空気が、気持ちいい
俺の腕の中には智がいる
眠ってはいないけど、目を閉じて
俺と同じようにまどろんでいた
「…翔ちゃん」
「ん?」
「さっきの話…」
智が目を開けて、俺を見つめた
「…もう少し、考えさせて」
分かってる
すぐに決められない事くらい
「…ゆっくりでいいって言っただろ」
少しだけ、強がってみせた
智に負担を掛けたくないから
「智、眠っていいよ」
「ん…翔ちゃん?」
「なに?」
「このままでいて」
智が小さく呟いて、再び目を閉じた
「分かってるよ…」
体を俺の方に更に引き寄せる
抱き締めたまま、俺もまた
眠りについた