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君がいるから~Sweet Life~

第9章 3×e


今日、俺は通常通り休み

朝のフリはもちろん智の誕生日をサプライズで祝う為で
それには必要不可欠な人物だって手配済み

ケーキは買うとしても、この日の為にシミュレーションした手作り料理

…とは言え、家では練習出来ないからひたすらネットと仲良くなってただけだから
自信なんて全くない


ー…そろそろかな


時計を見たら、約束の時間に迫っている


“深夜に出れば間に合います!“

俺の無茶な申し出を一も二もなく快諾してくれたあいつらに会うのも約1年振り

それだけでも智にしたら嬉しいはず
いや、俺もかなり嬉しい




予定の時間を少し過ぎた頃、玄関のチャイムが鳴った

「開いてるから、入って」
思わず弛む顔を一回叩いて、冷静を装いながら

「櫻井さーん!」
「翔ちゃんっ!!」

勢い良く玄関を開けた二人を、笑顔で出迎えた


「会いたかったーっ」
靴を脱ぐとすかさず俺に抱き付く二宮

…何だか益々雅紀に似てテンションが高くなってるのは気のせいだろうか


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