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君がいるから~Sweet Life~

第1章 S


「どっちの車…?」

「俺が誘ったんだから、俺の」

「ん、分かった」



駐車場まで歩く間も

特に喋らない

車に乗り込んでも

無言



「じゃあ…」

と言ってエンジンをかけて

走り出した後も


…まるでお通夜のよう。



ドライブに誘ったくせに

沈黙状態ってさ

すっごく居心地悪いんだけど



でも

俺から話しかけるのも何か癪だから

窓の外を見て

気分を落ち着かせていた。



我慢大会かよ!




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