君がいるから~Sweet Life~
第5章 t
エントランスからではなく、直接のチャイム
…って事は、やっぱ
「かず、いる?!」
廊下にも響きそうなデカい声
だよね、そうだよね
「入れよ」
すぐに開錠して、招き入れる
「翔ちゃん、…聞いた?」
玄関で、靴を脱ぐ前から必死の形相
「うん。お前浮気したの?」
「するわけないでしょっ!!!」
間髪入れずに返すあたり
…シロっぽいよなぁ
「とりあえず、来いよ
俺たちを巻き込んだんだから、ちゃんと説明しろ
…んで、二宮連れて帰れ」
「かずの、誤解を…」
ん?歯切れ悪くなった?
雅紀の様子が少し気になったものの、背中を押して中に進ませた
「おい…」
リビングのドアを開けると
智に抱き付いてる二宮
と
ニコニコしながらその頭を撫でてる智
「だから、何やってんだよ…」
またかよ!こいつら…
「え、だってにの泣いてるから」
俺だって、嫉妬するんだよ?!
分かってんのかよ!