君がいるから~Sweet Life~
第5章 t
「かずぅ…」
「知らない!最低!!」
情けない声の雅紀に
智の胸から顔を上げた二宮がいきなり怒鳴る
あー…もう、何なんだよこれ
頭痛くなってきた
「だーっ!!てめぇら、いいから座りやがれ!」
大きな声で一喝したら
「あ、翔ちゃんキレた」
智がのんきに言ってるけど、お前も無関係じゃないからな
二宮を引き剥がして、無理矢理座らせる
そしてその横に雅紀
俺のこめかみはブチブチ言っている
…落ち着け、俺
「二人揃ったところで、もう一度説明してもらおうか」
「だから雅紀の浮気でしょー?」
「智は黙ってて!」
「はいすいません」
マイペース魔神の智を黙らせて、二人に向き合う
「雅紀、誤解なら何で二宮にちゃんと説明しないわけ?」
「それは…その…」
もごもごする雅紀を
「誤解じゃないからだろうが」
二宮が、思いきり睨み付ける
「これ、櫻井さん見てくださいよ!!」
お、例の写真?