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君がいるから~Sweet Life~

第5章 t


差し出された1枚の写真

確かに雅紀が、女の子からほっぺにキスされている

「ほら、間違いないでしょ?!このデレ顔なんか最悪!」

二宮が息巻いている


うん、セミロングでなかなか可愛い子…なんだけど

どこかで見たような?

この顔、知ってるような?


ん?

この右頬の、キズ跡…


え? 何?

え?

思わず智を振り返ると

「どした?」…ってハテナ顔


どういう事?

「…雅紀?」

俺は黙り込んでる雅紀を見つめた


「…だから、そうなの」

「え?」





「…それ、大ちゃん」


「ええええええ!!」

…何故そこで、お前が驚くんだ

智…


「お…俺、そんなの知らねーぞ!!」

え?

「…だって、これ智でしょ?」

本気で全否定の智の顔は、…嘘ついてるようには見えない



「だから…言えなかったの」

雅紀がしゅんとなった

二宮はまさに「鳩が豆鉄砲喰らいました」って感じにぽかーんとしてるし

当の智も「どういう事?」と困惑気味


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