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君がいるから~Sweet Life~

第1章 S


なんか、適当に言いくるめられてる気がするのは

気のせいか?


「バカにしてんの?」

俺の声に、刺が出てきた

「違うよ!」


翔ちゃんが慌てたおかげで

またハンドルがぶれる。


「うぉ…あぶねっ」

「…ちょっと!まだ死にたくねーぞ」

「ごめん」


翔ちゃんと運転代わった方がいいんじゃねぇか?

運転に、感情出過ぎ…



「確かに、朝は大人げなかった。それは認めます…ごめん」

「うん」

分かってくれればいい。


「翔ちゃん」

「ん?」

「…なんか、あった?」



一瞬、動揺したのを

俺は見逃さなかった


…これは、間違いなく何かあったな


しかし

相手は翔ちゃんだ


そう簡単にその「何か」を言うとは思えない


いやさ、大したことじゃないならいいよ?

でも

そうじゃなかったら…


やっぱ翔ちゃんの助けになりたいじゃん



「…何も、ないよ」

ほらね

思った通り


まあ、焦る事もないから

ゆっくり誘導尋問かけてくかな


覚悟しとけよ

俺は、決めた事は

引かないからな?

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