君がいるから~Sweet Life~
第7章 i
あっさりと言う翔ちゃんは、“何でそんな事聞くの?“ って顔してる
「だって、隠してたら…間違いなく見合い話持ってくるもん」
そう言って、今度は俺の唇に軽くキスをした
「だからね、先手を打った」
「えーと……」
頭がついていかない
俺は揶揄われてるのか?
「智の事、話したらさ、…そりゃあ最初はぶっ飛んでたけどね」
翔ちゃんがクスクス笑う
「俺の性格知ってるから、諦めるの早かったよ」
うん?
って事は、無理矢理認めさせたって意味?
「智の言いたい事、分かった」
「え?」
「強引に認めさせたと思ってるでしょ」
「違うの?」
もう一度、キスをする
「当たり前だろ
…智の事は、大事にするんだから」
何だか凄く恥ずかしくなった
顔がやたらと熱くなっていく
「母さんなんか、智ならって喜んでたよ」
「へ?」
「だから、大丈夫」
それはつまり…
俺は、翔ちゃんの家族にはバレてるって事か