君がいるから~Sweet Life~
第7章 i
「ならなんで…最初に謝ったりすんだよ」
ちょっとムカついたから、睨んでみた
「ああ、あまりに智が驚いてたから」
しれっと言うな!
「かーわい❤」
「も…理解不能」
脱力して、目を閉じた
けど
「あのさ、ゆっくりするのは良いけど
…今日は平日だよ」
「そうだ!…え、翔ちゃんもう着替えてんの?」
「当たり前」
「早く言えよぉぉぉっ」
慌ててベッドから飛び降りて、洗面所に向かった
後ろから、笑い転げてる翔ちゃんの声が聞こえてくるけど
気にしてる場合じゃない
急いで身支度を整えて、リビングに行くと
…のんびりとコーヒーを飲む翔ちゃんがいた
「何やってんの、遅刻するよ」
俺をチラ、と見ると、翔ちゃんは時計を見ろ、と言わんばかりに指差した
「は?…え?」
時間はまだ6時
まさかと思ってテレビを見たけど
間違いなく、6時…
「良かったね❤まだ余裕あるよ」
ニヤリと笑う翔ちゃん
「俺の大事な睡眠時間……」
…勘弁してよ、ホント