君がいるから~Sweet Life~
第7章 i
水で流したくても、蕩けるようなキスで
うまく頭が回らなくて
翔ちゃんの思うままに、唇を貪られる
どうした翔ちゃん
何か変なスイッチ入ってない?
朝から…なんて嫌だぞ?
「はぁ…っ」
ようやく離れた翔ちゃんの唇が、赤く濡れている
ぽってりしたそれは、かなり視覚的にヤバイ
慌ててそれから目を逸らして
俺は何でもない体を装って洗い物を再開させた
翔ちゃんは
まだ俺にぴったりと貼り付いていて
「邪魔!洗いにくい」
足で、軽く翔ちゃんの脛を蹴ったら
「えー…冷たい」
ふざけるように笑う翔ちゃん
それでも自覚はあるんだろう
俺から離れると
「続きは…夜にたっぷりとね❤」
ウインクまでご丁寧にプラスしながら
洗面所に消えていった
ふと時計を見ると
…7時半
やべっ
もうこんな時間?!
慌てて洗い終わらせて、翔ちゃんのいる洗面所に走って行った
早起きの意味、全くねーし!