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黒猫と竜は白薔薇に恋をする

第4章 黒猫と竜の歓迎会

黒猫の暁と竜のカナタが姫様と対面している頃、アヤメが誇る白薔薇の宮キッチンではーー惨劇が繰り広げられたいた。


「あーこれも入れちゃおう。面白くなりそう」


紫水晶の瞳をキラキラさせながら、何やら赤い実をドバドバ放り込む少年。その隣ーー黒髪童顔の少年が、ひとりあわてふためている。


「あわわ……シャル先輩!それ死神の実じゃないですか!こんなもの入れたらアヤメさんに怒られますよ……って、レイカさんも何を入れてるんですかっ!!」

「だってこれお花浮かんでたもん♪」

「またそんな理由で~」


かなりぐちゃぐちゃになったキッチン。アヤメの聖域は、もはや見る面影もない。


そこへ、全速力で駆けてきたアヤメが到着する。

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