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キミまでの距離

第5章 紹介

「なに食べたい?」

「そりゃーランチと言えば日替わりでしょ。」

とか言いながら、今日の日替わりは何?

「今日はロールキャベツだよ。」

和が言うから、それ!って頼んだ。
あれ?まだランチ、大丈夫?

「OK!」

と“潤くん”が取り掛かった。

“リーダー”は疲れたぁー、と俺の近くに腰掛けた。

和はお客さんの帰ったテーブルの片付けをしたり、奥で洗い物をしてる。

ふふ。
働いてる働いてる。

和のカフェエプロン姿も可愛いし、一生懸命働いてるのも見れて、またひとつ和を知れた喜びで心があたたかくなった。

「にの、ワガママ言ったりしてない?」

“リーダー”が言うから、

「全然…です。」

「そ?ほんとに?」

「はい。俺なんかに…もったいないくらいで…。」

小さくなる声がおかしいのか、ふふっ、と笑って、

「相葉くんと一緒にいると素直になれてるのかなー。」

和の方を見た。

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