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キミまでの距離

第5章 紹介

時間まで俺の部屋でくつろいで。

ちょっと、いちゃいちゃして。

マグカップとお箸は洗ってキッチンの棚に収まった。
そろそろ向かおうか、って出掛ける準備をしながら、今日は一緒にここへ帰って来れるのを確認して嬉しくなる。

“潤くん”と“リーダー”とは和と最初に約束した時のように駅で待ち合わせ。

あの時ドキドキしてたんだ、って和に言われて又嬉しくなる。

今ふたりで一緒に最初に待ち合わせた場所へ歩いてるのが不思議に思えて。

出会いって…人の巡り合わせって不思議。
縁がある人とは出会うものなのか。

「あ、来た来た。」

和がふたりに声を掛けて合流してお店へ向かった。



俺らがお店に入ると、今来たんだ、と翔ちゃんがいたから、“潤くん”“リーダー”を紹介した。

「賑やかだな。」

松兄にもみんなを紹介して、まあ座ろう、と席に着いた。

歳変わんないよね?1コ2コ?タメ口で気楽に、ってなって、乾杯すると少しずつ会話も弾み言葉遣いも砕けて俺は“松潤”“リーダー”と呼べるようになった。

翔ちゃんなんてはじめからそうだ。
松潤もリーダーも“翔くん”って前からの知り合いみたいに話してる。

俺と和の友達が仲良くなって、くすぐったいけど嬉しくて。

本当に縁だなぁって思った。

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