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第9章 一緒に帰ろう



〜姫始め〜



にのが俺のとなりで笑みを浮かべて眠ってる。

その寝顔を見て胸があたたかくなる。

そっと頬にキスをひとつ。


こんな可愛い顔してさ。

どんだけエロいんだっていうね。


でも俺のためなんでしょ。

こいつなりに愛情を表現したんだろうし俺にそれはしっかり届いた。

労ってるのもすごくわかる。

でも…
エロいのがな。

嬉しいんだけど心許ない。

さっきのことが頭の中で再生された。



俺の上で微笑んでるにの。



帰ったら、至れり尽くせりでお世話されてベッドに入るとにのの胸に抱っこされてすぐ眠った。


死んだように眠った。
それもいつものことだ。


もう昼過ぎだよね…


まどろみながら、にのの身体を引き寄せると、目が覚めたにのが着ていた服を脱ぎ始めた。


え、そうなの?


慌てて俺も脱ごうとしたら手を掴まれて、

「あなたはいいの。」

そう言ったもののすぐに、

「やっぱ、脱いじゃう?
その方が気持ちいい?
でも、ま、今はいいよ。」

と中途半端に捲られたシャツに目をやっていたらあっという間に素っ裸のにのが俺の上にいて面食らう。

「え?にの?」

「あんま見んな。」

にのはキスの雨を降らして。

俺の上で踊る。


艶やかに…
悩ましげに…
しなやかに…


何度も跳ねた。

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