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第12章 ホワイト
あたたかい身体に包み込まれた。
まだ湯気が立ってるほど。
「お待たせ。」
「うん。」
「どうかした?」
「うーん。
ちょっとね。
センチメンタル。」
「なんで?」
さっきと同じ、右肩に顎を乗せて頬やうなじに唇をあてる。
「俺の想いは雪みたいだったな、って。」
「ほんと、センチメンタル。」
わかってんのか怪しいけどお風呂での続きに熱を持ち始めた身体がジンとして俺は自分から首を捻ると相葉くんの口へ自分のを近づける。
「ん…」
啄むキスを何回も繰り返してもつれながらベッドへ倒れ込んだ。
んふふ。
見つめ合って笑う。
「にのの想いは俺に届いたんだから、いいんだよ。」
「うん。そうだね。」
優しく俺に言葉を紡ぎながらキスもしてくれる。
「俺はいなくならないし、
お前の想いもなくならない。
そうでしょ?」
「ふふ。そうだね。」
裸になったお互いの肌がきもちいい。
ずっと触っていたい、ってお腹も背中も撫でると俺の身体も余すとこなく撫でられて。
「雪の話したら切なくなっちゃったけど、こうやってると溶けてなくなりそう。」