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第14章 キミはデザート



聞きたいことはあるけど、しばしキスの嵐。

にのちゃんは途中から、あははっ、と笑い出して。

「んふ、なにガッついてんの?」

「そりゃそーでしょーが!
こんなごちそう目の前にあったら。」

「あはっ、ごちそう…なの?」

「んっ…そ…」

キスが止まらない。

「ね、なんで真っ裸なの?」

止まらないキスの隙間。

すっかりとろけたにのちゃんの目元に吸いつき訊きたかったことを言葉にした。

「シャワー浴びて着替えようとしてたら相葉くんからメッセージ届いたから、あ、もう帰ってくる、って思って。」

「思って?」

「…すぐシちゃうかな…って」

「って?」

「真っ裸でゴロンと寝転がったら、これがなんか気持ち良くて。
ちょっと目をつむったら…
寝てた。」

うわー、かわいー。

急ごう!急ごう!!

最後ににのちゃんの唇をペロリと舐めて、

「ね、シャワー浴びてくるから待ってて!」

トンとベッドを降りた。

「もういいじゃん、後でで。」

そう思うけど。

「ご飯食べた?」

「食べた。」

「仕事頑張った?」

「めっちゃ。」

「シャワー浴びて、ビール飲んだ?」

「1本だけね。」

「だろ?
俺も追いつく!」

テンション高く言い放ってドタバタとお風呂へと走った。

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