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ネットに落ちてた怖い話

第52章 自傷癖

他にも彼女には妙な癖があった。

彼が寝苦しくて時折夜中に目覚めると決まって彼女がベッドに座って彼をじっと見つめているのだ。

少し薄気味悪くて

「なんでそんなに見つめるの?」

と聞いても

「いや、あなたの寝顔を見ていたくて」

と答える妻。

その他にも、彼が自分の誕生日に急な仕事で関西に出張になり、

「ごめん、俺の誕生日は来週に回してくれない?」

と電話して1泊2日の仕事を終えて家に帰ると、ダイニングテーブルには2日前に腕によりをかけて作ったと思しき、誕生日のご馳走がラップもかけられずに干からびていた。

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