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ネットに落ちてた怖い話

第54章 ストーカー転じて…

空手のみならず格闘術全般にかなりの自信はあった。

それでも不安があった。

とりあえず部屋を見渡し、トイレ、風呂、ベランダを調べた。

1ルームマンションだ。

もう隠れるところなんてない・・・。

ベランダから逃げたのか?そう思い部屋に戻るとサンドバッグがグラグラ揺れている。


「なんで揺れてる?」と思った瞬間、急に強烈な嘔吐感や立ちくらみがして、膝をついてしまった。

前を見ると揺れるサンドバックから異様な程の埃が舞っている。

加えて頭痛もひどくなり、意識を保つのも困難だ。

「なんだこれ・・・やばい・・。今さっきの奴が来たら・・。」

と思い玄関に鍵を閉めに這って行った。



玄関にはKがいた。

キャミソールのような下着姿だった。



Kは僕を見下ろしている。

とても冷たい目だった。


僕はゾッとしながらも

「なんだよ・・・。幻覚か・・・?」

と無視して玄関の鍵を閉めようとした。


すると力がふっと抜け、玄関に仰向けに倒れてしまった。

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