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ネットに落ちてた怖い話

第54章 ストーカー転じて…

Kが僕に顔を近づける。

「動け!クソ!体動け!」

と必死に意識を保ち体を動かそうとするが、動かない。

Kの手が僕の顔を撫でる。

しばらく撫でられ、次は顔に顔を近づけてくる。

顔中、そして首を舐め回す。


認めたくないが、全身の力が抜けてもうどうでもよくなってしまいそうな感覚になってしまう。

なにを考えたのか、顔を舐めているKと目が合った僕は

「・・・・なんか言えよ。」

と言った。

Kは少し笑って行為を続けた。


「やばい。このままじゃやばい。」

と思って

体中の力を振り絞って

「ああああああああああ!!!!!」

と吼えながら僕は上体を起こした。

Kの姿は消えていた。

体も言う事を聞いてくれた。

「・・・・なんなんだよ・・・・。」

と言いながらドアにもたれ崩れる。

するとドアの向こうから



「ムカつく」



と言う声がはっきり聞こえた。

「なんなんだよもう・・・・!」

と思いながらドアを開けた。

誰もいない。


これが1月頃の話。
これから一か月くらいは地獄だった。

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