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ネットに落ちてた怖い話

第54章 ストーカー転じて…

次の日、彼女にこんな事話して不安にさせるわけにもいかず、一番信頼できる人、彼女の父親(オーナー)にこの事を話した。

「夢じゃないのか?」

僕は「あれは夢じゃないですね。」と言った。

オーナーは「んーー・・・。」と困った顔をしていた。

それを見て、

「まぁ、もう大丈夫だと思いますよ。うん。大丈夫です。」

と話を終わりにした。



それから5日後、休日だった僕は深夜、走りに出かけた。

10キロくらい軽く走って、そろそろ折り返そうかと思っていると、急に背中を蹴られたような衝撃が走って、僕は前のめりに手をついた。

「誰だ?」と思って後ろを振り返ると、誰もいない。

というか人気のないところだ。だれもいるはずがない。


「・・・?」と思って前を見ると、10メートルくらい先に、小柄な男が立っていた.

「こいつじゃないよな・・?」と思いつつもここを早く離れようと思い、その男に声をかけた。


「あの、なんか変な男がこの辺りいるみたいなんで、早く離れましょう。」

反応がない。
心なしかすこし揺れている。

「あの・・・」

と近寄るとその男はドラッグでキまったような顔をしている。

片目がほとんど閉じて片目が半開きで白目を向いている。

さすがにギョッとした。

僕はそのままその男を通りすぎて走った。

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