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ネットに落ちてた怖い話

第54章 ストーカー転じて…

すると急に左腕をとんでもない力でにぎられた。

振り向くとさっきの男がいる。

ものすごく痛い。腕が握りつぶされそうだった。

「なんだよ・・・!はなしてください・・・!」

男は反応がない。
表情も変わらない。

僕はやむを得ずその男の脇腹に蹴りを入れた。

男は

「ぎぁぁぁぁぁぁ!!」

と叫んで脇腹を押さえて倒れ足を狂ったようにバタバタさせている。

「まずい」と思い

「すいません!大丈夫ですか!?」

と近づくとまた強烈な力で、左腕の同じ箇所を握りつけてくる。

僕はびっくりしたと同時にその男を右手で殴りつけた。

男は言葉にならないような叫び声をあげ倒れる。

「なんなんだよもう!!」と思いながら猛スピードで走って逃げた。


気がおかしくなりそうだった。


腕をつかんできた男から逃げてマンションにようやく戻ってきた。

部屋に戻り「クソ・・・・」と言いながらベッドに倒れこむ。

気を紛らわそうと思い、彼女に電話して気を紛らわせようとした。

幸いまだ起きていて、しばらく話した。

話していると、またトイレからゴボゴボゴボッと音がして、ドアを強烈な力で叩く音がした。

「何の音!?」

彼女が驚いている。

「・・・変な奴がいるのかも。ゴメンまた後で掛け直すから.」

といった。

「ちょっとやだ危ないって!!鍵かけて部屋でいなよ!」

彼女がいうが、

「大丈夫。」

といって切った。


もちろん大丈夫じゃない。

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