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ネットに落ちてた怖い話

第59章 アケミちゃん

俺たちがそんな会話をひそひそ声でしていると、今度はドアのほうから



キィ!ギギギギギギギギ!キィ!ギギギギギギギギギギギギ!



と金属同士がこすり付けあうような、非常に不快な音がし始めた。

Aがまたドアの方に行き外をうかがって戻ってくると、

「おいなんかやべーぞ、包丁でドアを引っかいてやがる…マジでヤバイ人じゃねーか!」

と声を殺しなら言ってきた。

その間も

「○○くーん」

と俺を呼んだり

「ちゃんと出てきてお話しようよ」

と、行動と言動が全くかみ合わない事をやっている。

この騒ぎでお隣さんがキレてしまったのだろう、ドアごしに

「うるせーぞ!何時だとおもってる!」

と怒鳴り声が聞こえてきた。

そして金属音もアケミちゃんの声も止まり一瞬の沈黙のあと、

「うわっ!なんだこいつ!」

という声がしてその後にドアが激しくバタン!と閉まる音がした。

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