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ネットに落ちてた怖い話

第59章 アケミちゃん

こうなってくると、問題は捨てるか捨てないかではなく「どう捨てるか」だ。

そんな事を考えながら走り続けていると大きな道路に出た。

そして、その道路を渡った100mくらい先のところに、神社らしき鳥居が見える。

俺は何の根拠も無く「これだ!」と思った。

もう屁ヘトヘトに疲れていたが、最後の力を振り絞って全力疾走すると、道路を横断し鳥居を潜り、ポケットの中から例の人形の指を取り出すと、それを拝殿の中に投げ込んだ。

それと同時に、道路のほうから

キィィィィィィィィィィィ!

と車が急ブレーキを踏む音が聞こえてきて、その後 ドンッ!と結構大きな音がした。

鳥居越しに車が停まっているのが見える

もしかしてアケミちゃんを轢いたのか?

そんな事を考えながら恐る恐る道路に出てみると、30代くらいのおじさんが車の前に立ってどこかに電話している。

様子から察するに警察か救急車だと思われるのだが、不思議な事にあたりを見回してもそれらしき人影が無い。

俺が

「どうしたんですか?」

とおじさんに声をかけると、

「それが…今人を轢いちゃったはずなんだが…見ての通り人なんていないんだよ、でとりあえず警察にとおもって」

という。

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