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ネットに落ちてた怖い話

第60章 巣くうもの

ある日、Bと仲のいい男の一人が、恐怖スポットの話を仕入れてきてた。

車で30分くらいで行ける場所にあるそうで、Bも他の連中も面白がって、その場で肝だめしツアー決定。

来てない他の連中も呼び出そうってことになって、俺はAに電話した。

俺自身は行く気だったけどAは来ないだろうな、と思い、

「これから~~の辺りに行くってことになったんだ。ただ、肝試しだし他にも来ない奴いると思うし」

と言った。

そしたら、Aは遮るように

「それって、何か大きな空き家のこと?その辺りで肝試しって」

「あ、そう。その家の裏に何かあるらしいから」

「………よした方が良くない?ってか、やめなよ。誰かの家で飲んで怪談したらいいじゃん、わざわざ行かなくても」

よりによってAに怪談話を進められて少し驚いたが、仲間たちは既にノリノリで準備中。

「いや……みんな行く気だし。Aは気が進まないなら、今回は外していいと思うけど」

するとAは少し黙って、

「………Bは行くの?」

「行くよ。一番、やる気満々だし」

「……そうなんだ……じゃ、私も行くから、ちょっと待ってて」

たまげたことに、Aは本当に来てBと一緒に車に乗った。


結局これない奴も居て、総勢6人で、一台(ワゴン)に乗って出発した。

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