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ネットに落ちてた怖い話

第60章 巣くうもの

いよいよ本番で、家の後ろに回ったら、何かぽつんと古井戸みたいなもんがあった。

近寄ってのぞいて見ると、乾いた井戸の中に、ちっちゃな和式の人形の家みたいなもんが見えた。

「何だー?」

って一人が身を乗り出したのと、Aが

「さがってっ!」

て叫んだのが同時だった。

覗いた奴がびびって身体ひっこめた、そのすぐ後に、「カシャ……」だか「ズシャ……」だか、何か金属っぽいような小さな音がした。

「下がって!下がって!こっち来てっ!」

Aが喚き出すまでもなく、もう何か、すごい嫌な感じが一杯だった。

カシャカシャ、ガシャズシャ、て変なジャリジャリした音が、しかもどんどん増えながら来るんだよ。

その訳解らん井戸の中から、





こ っ ち に む か っ て 。




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