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ネットに落ちてた怖い話

第62章 喪服の女

たしかに可能性はある、でも、懐中時計を持っていったのはDとEで俺たちは関係が無い、Cもそう思ったのか「俺たち関係ねーじゃん、なんで付き纏われるんだよ」という。

たしかに、懐中時計が原因だとすると凄く理不尽だ。

そして肝心のDとEなのだが、2人がホームステイしている家はあの日のメンバーの中で一番空き家から遠い、俺たちが考えている通りならば、まだ留学生2人のところにも来る可能性はあった。

とにかく次は距離的にCのところに老婆が来る可能性が凄く高いので、一応部屋に盛り塩をして警戒しようという話になった。

何かあるにしてもそれはDとEに対してであって、Cのとろこに来ても俺たち3人に起きた程度のことだろうとタカを括っていたからだった。

Cの家に来る予定だった日の翌朝、学校へ行くとCが入院したと言う話を聞かされた。

詳しく聞いてみると、入院と行ってもすぐに退院できる程度らしいが…

放課後俺たちが病院へ行くと、擦り傷だらけで真っ青な顔のCがベットに横になっていた。
意識もあるしぱっと見怪我も大した事無さそうだが、精神的に相当まいっているようだ。

俺たちはCに何があったのか事情を聞いた(以下はCの話)

Cが夜寝ていると、俺たちのときと同じように窓のあたりから

…カリ…カリ

と何かを引っ掻くような音が聞こえてきたらしい。
Cはとにかく気にしないように、窓とは反対方向を向いて寝ていたのだが、はじめ外から聞こえていた引っ掻く音が、暫らくすると「部屋の中」から聞こえるようになった。

なにかおかしい。

そう思ったCが寝返りをうつ振りをして窓の方を見たとき、なんと自分の顔のすぐ横にやつの顔があり、やつはニヤニヤという感じの明らかに悪意のある顔でCを覗き込んでいた。

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