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ネットに落ちてた怖い話

第29章 猿夢+

5分と経たないうちにまた減速。
次の駅名は聴き取る事が出来た。

『吊るし上げ』

新幹線はまた知らない駅で停まる。
そしてまた、叫び声。
慌てて後ろを振り返ると、初老の女性が吊るし上げられていた。
相変わらず良く見えないが、首に紐が掛けられているのだろう。
首の辺りに手をやってもがいていた。
手足がシートや壁に当たる音がバタンバタンと聞こえる。
僕はやっとこの夢が何であるか分かった。


恐らくこれは『猿夢』だ。

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