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ネットに落ちてた怖い話

第32章 色街

街に着いたのは午後10時過ぎだったと思う。
あまりの人の多さに我々は終電の時間まで食事をしたり、店の娘を冷やかしたりして時間を潰した。

徘徊しているうちに妙に気になる娘がいた。
メインストリートから川側に一本外れた通りのコインパーキングの横の店にその娘は立っていた。

白いキャミソールを着た色白の黒髪の娘。
余り化粧気はなく、目が合うとニコッと微笑むだけだったが、キツ目の化粧で激しく客寄せの声を掛けてくる女達の中では却って目に付いた。

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