テキストサイズ

ネットに落ちてた怖い話

第33章 ばりばり

「助かった。今度こそ」

そう思った。わけもなく。
ただ絶対自分は助かったという安心感があった。

私は視線を外から学校へと向けた。
ばりばりとの距離がどれだけ縮まっていたのか確かめておきたかった。

振り向いた瞬間、私は再び肝を冷やした。

ばりばりとの距離は無きに等しかった。
もう目と鼻の先にあいつがいた。

私の頭蓋骨を両手で掴みとらんとばかりにこれでもかと伸ばした状態で固まっていた。

そしてあいつはこう言った。


「今度は殺せると思ったのに」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ