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ネットに落ちてた怖い話

第37章 危険な好奇心4

俺は依然、硬直状態。。
すると『中年女』は玄関扉に更に近づき、その場にしゃがみ込んだ。
そして硝子に左耳をピッタリと付けた。

室内の様子を伺っている!
鮮明に目の前の曇り硝子に『中年女』の耳が映った。

もう俺は緊張のあまり吐きそうだった。
鼓動はピークに達し、心臓が破裂しそうになった。

『中年女』に鼓動音がバレる!と思う程だった。

『中年女』は二、三分間、扉に耳を当てがうと再び立ち上がり、こちら側を向いたまま、ゆっくりと、一歩ずつ後ろにさがって行った。
少しづつ硝子に映る『中年女』の影が薄れ、やがて消えた。。

『行ったのか・・・?』
俺は全く安堵出来なかった。

何故なら、
『中年女』は去ったのか?
俺がここ(玄関)にいることを知っていたのか?
まだ家の周りをうろついているのか?

もし、『中年女』に俺がこの家に入る姿を見られていて、『俺の存在』を確信した上で、さっきの行動を取っていたのだとしたら、間違いなく『中年女』は家の周囲にいるだろう。。

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